吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

日本的新年度.

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この国の入学式と入社式は殆ど4月なのだ。新しい制服に身を包んで参加した中高の入学式や武道館で行われた大学の入学式を懐かしく思う。

お揃いのダークスーツにお揃いの黒髪、お揃いの靴で足並み揃えて就活塾の分厚い本を小脇に抱え、異様に硬い就活かばんの角を尖らせて大波のように動く日本的就活習慣はいつまで続くのだろう。最後まで就活本を買わず、就活生向けのコーナーで一切買い物をしなかった私は、いまだにあの暗黙のルールを好まない。個性がどうとか以上に、ただ不気味。

新年度から毒づくだなんて。
本当はもっと毒づきたいことがあるのだ。
だけど大人だから言わないでぐっとこらえるのだ。
大人だけどまだまだ出来ないこともいっぱいあるなかで毒づかないで見守ってもらうこともたくさんあるから、そうやって世の中は回っているんだと感謝することもあるんだ。

さて、日々の生活に隙を見つけて何がなんでもいきたいのが、特別展人体。いつになったらいけるんだろう、上野が遠い。公式グッズの中に、放課後ミッドナイターズとのタイアップ商品があったりして、人体好きをそそる。もう少し生々しさのあるグッズが売られていてもいいんだけどなあ、という期待を胸に今月絶対行くとして、その日まではおとなしく内臓のスケッチでもしよう。今年度も変態のまま暮らします。

みなさま、良い春をお過ごしください。
花粉よ、早く落ち着いて。