吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

レアンドロ・エルリッヒ展へ.

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今年の美術展はじめはレアンドロ・エルリッヒ展へ。本当は印象派のシャワーを浴びたい気持ちなのだけど、注目の印象派はどうやら夏以降なので。

体験型の展示が多く、写真撮影も楽しめて、5歳にはちょうど良く(33歳にはもう少し深くても良かったけど)訪れてよかった。「映る」ということをテーマにした作品がいくつかあり、人の感覚というものをいじりたくてしょうがない作者のいたずらを感じながら、それに素直に同調したり抵抗したりとこちらの主体的な向き合い方で作品とのかかわりが大きく変わるものだった。
今年はもっとセンセーショナルなものを浴びたい、印象派も浴びたいし、もう一度サロメとも向き合いたい。名前という個人的な事情によって、美術と向き合うことは己と向き合うことに近く、拒絶していたときもあったけれど、母が死んで彼女が残した研究ノートを眺めるにつれ、もう一度正面からアートに向き合って、溶けていって、そのなかで情緒を解放しようという気になったのが、最近。
さて、この後、家族の希望でドラえもん展にも行ったのだが、さっぱり感動しない私は非国民なのかしら。ドラえもんを本質的に紐解いたときすごく面白いと思うのだけれど、デザイン的に受け入れがたい。

昨年観たミュシャの『スラブ叙事詩』をもう一度、いやもう何度か観たい。絵のなかにとけてその歴史を見つめてみたい。宗教史の勉強を再開しました。