吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

『婚姻の話』読了.

婚姻の話 (岩波文庫)

婚姻の話 (岩波文庫)

 

帯に「解説=上野千鶴子」とあり、ぎょっとしたのもつかの間、あっという間に柳田ワールドに入り込んでしまい、本から顔を上げると何時代にいるのかちょっとわからない感じになってしまうのです@都会の満員電車.

高校時代、通っていた塾で手厳しい日本史の授業を受けて育った。政治史、外交史、文化史など細かく系統分けをして学んでいく中で、先生が「いつか柳田国男民俗学を読んだら楽しい。今は読むな、勉強しろ」と言っていた。

ふっとそんなことを思い出していた瞬間と、本屋を散歩する時がピタリと合うものだ。この本、目次を見るとたまらなくなる。


目次↓
家を持つということ/ 子無しと子沢山/ 女の身すぎ/ よばいの零落/ 錦木と山遊び/ 出おんな・出女房/ 嫁盗み/ 仲人及び世間/ 婚礼の起原/ 聟入考

書評をしっかり書きたいけれど、そんな余裕のない4月。
たまらなく悔しいことがあり、その日から読書時間を半分に。ずっと教科書に向き合っている。結局、学歴の壁は厚いし、高い。上書きするものでもなし、言い訳するものでもなし・・・。