吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

2018春のハノイ旅行.

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思い立ったが吉日。ハノイに一人旅。33歳にして人生初の一人旅は、リュックひとつでバックパッカー向けのホテルとエアーだけ押さえて身軽に乗り込んだ。

家族にも同僚にも友人にも「本当に一人なの?」「どうしたの?」と言われることが多く、「本当に一人だし、私、本来こうゆう人なんだけど」と思いつつ、回答に困る。
とにかく、ハノイという街はとっても活気があって、標識にはもうフランス語も見当たらないし英語も全く書いていないのに観光対応が程よくなされていて英語で困らないという地だった。

■市場とベトナム料理教室
朝イチから市場を周ってベトナム料理を作る教室に参加。ハノイ生まれハノイ育ち、3人の子持ちという女性と2人で市場を歩きながら食材集め。東南アジア独特の野菜やフルーツ、それぞれ原産地によってどのように味や値段が違うかというのをベトナム語訛りの英語で教えてもらい、味見してみたいフルーツやスナックはベトナム語で交渉してもらって買ってもらった。食材に関してはかなり中華料理の影響が大きいのだということもわかり、孵化しかけているアヒルの卵は妊婦さんのカラダにいいと言われていることを教えてもらったり、収穫してから洗われていないであろう埃まみれのフルーツを2人でズボンでこすって拭きながら食べたりした。普段の生活に比べればかなりワイルドだけど嫌いじゃない。市場で色々買い込んでキッチンに行き、3種類のベトナム料理を作った。

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たぶん習わなくても作れるメニューだった気がするけどオッケー。薔薇型トマトや花形人参などの飾り切りの仕組みや、鶏の胸肉のベトナム的スライスだったり、正しいソースの作り方も知れたので良しとしよう。すでに市場でつまみ食いしすぎててお腹いっぱいなのに、目の前で「美味しいか?」と聞かれまくって、必死に食べる私。

Uberが便利で楽しい
そのあとは満腹感が収まるまでずっと散歩。ちょっと遠くまで行くときはUberバイクを呼んでひとっ走りしてもらい非常に便利。昼はユルユル走るけど、夕方は飛ばすので注意。人生において両親にバイクに乗ることを禁止されて育ち、ベトナムで一気に開花した。帰国後、「あれ、けっこう事故あるからね」と同僚に釘を刺される。
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後ろの席でフォーゥ!とか、ワーイ!とか言われて首をすぼめる運転手さん。どの運転手さんも基本的にシャイ。英語ほとんど通じなかったけれど、礼儀正しい方々でした。GrabよりUberのほうがサービスに関する教育が徹底されている印象を受けた。バイクだけではなく、雨のときはクルマのほうも乗ったけれど圧倒的にバイクのほうが楽しい街だった。

■カフェがたくさんあるハノイ
街中にお洒落なカフェが立ち並ぶ。いわゆる地元民が通う、道端に小さいプラスティック椅子の並んだタイプのもの、ahaという名のきれいめなチェーン店、雑貨も売っている個人カフェ、プロパガンダ要素の強いCong Caphe、大聖堂近くのTHE CHURCHという大変お洒落なカフェ、フォーも出すような街角カフェ、ジュースバーなどなど2日で10店舗ほどサクサク回りました。
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写真は、ハノイ在住の先輩に教えてもらって行ったCong Caphe。隣の席にいた韓国人の子に話しかけられて色々話した。右側に座っていた地元カップルは周囲に目もくれず見つめ合い、写真を撮り合い、軽い痴話喧嘩まで、ごちそうさまです。コンデンスミルク入りのベトナムコーヒーは日本でも良く飲むけれど、ベトナムに行ったらぜひ①エッグコーヒー、または②ヨーグルトコーヒーをお試しください。特に①は病みつき。帰国してから家で何度も試作してはベストな味を探り続ける日々。お洒落なカフェにはなかなかないので街角の少し雑然としたカフェの入口で商いする気がほとんどなさそうなおばさんがスマホで映画見ながら店番していたら「コーヒーエッグ?」と聞いてみてください、そこには、たぶんあります。あと、ハノイのカフェは喫煙天国。

■大聖堂でミサに参加
今回の旅で泣きそうになったのは大聖堂でのミサ。日曜朝のミサに参加してきた。ベトナム語で進むわけだけど、ミサの順序も聖歌もほぼ内容自体は同じわけで、言葉が全く分からないのに話されている内容はわかるという不思議な体験。形式自体が共通言語になっていることって凄い。そして、ベトナム語で歌われる聖歌のやさしい響きに感動してしまった。ふっと、この数か月のいろんなことを思い出して思わず涙が。
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ミサの終わりには「主の平和」と言いながら両隣の人と挨拶をするシーンがあるのだけど、そのとき両隣の知らないベトナムの方々と笑顔で御挨拶。なかなか素敵な体験でした。

■フレンチに行ってみる
旧フランス領だけにフレンチやワインバーが多いのではという仮説をもって乗り込んだ。予想通り色々選択肢はあったのだけど、宿泊先のエリアから色々プランして、フレンチはLa Verticalというお店に。ベトナムスパイスをウリにしているお店で、1階はスパイス店、2階より上がレストランになっていたので、ひとりでランチコースにトライ。出てきたお店の方が"Bonjour,Madam."と言うので、ここはひとつフランス語で頑張ってみようと思い、お会計の終わる最後までフランス語で通しました。
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ハノイに来る数日前にもうしばらくお酒は控えようと思っていたのに、ハノイ到着時からビールが水代わりになり、こちらでも赤ワインを一本頂き、お昼からへべれけに。お料理の味は、普通のおいしさでしたが、パンとバターがとっても美味しかった。帰りに1階でお料理好きの方々にスパイスを買い込み、お腹ぱんぱんなので、この後しばらくお散歩の運命に。

他にも中央郵便局や、歩行者天国、各湖、ホーチミン卿、博物館などいろいろ行きまして、夜も遅くまでホテルのサンセットバーで隣になったドイツから出張できていて次はムンバイに行くという方々と仕事の話をしたり、マッサージやネイルサロンに行ってみたりして、ひとりでも十分に楽しみました。2年前に行ったタイと大きく違って驚いたのは、ハノイは書店がたくさんあったこと。それも、ミニ神保町みたいに本屋は本屋だけが集まった通りがありました。あと、マオカラーの服が好きなので旅行中ずっといいものないか探したけれど、デザインがどれも独特で普段の生活で着れなさそうで断念。道端で歩いているにわとりを見るたびにペットなのか食料なのか不安な気持ちになりましたが、とかく生命力を感じる街でいいタイミングに来たなと思いました。

ハノイの情報を下さったみなさま、ありがとうございました。
しばらく東南アジアはおなかいっぱい、次はロンドンに行こうと思います。