吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

『This is Leonardo da Vinci』読了.

 

This is Leonardo da Vinci (This Is...)

This is Leonardo da Vinci (This Is...)

 

 レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、<モナ・リザ>か、<最後の晩餐>か、もしくは技術素描か、解剖学かなど人によって注目するところが変わる、そうゆう人だ。

私にとっては圧倒的に解剖学の人だけど、まあそれはいいや。
こんなに端的に、人生をなぞって彼を紹介した本はあったのかというほどにわかりやすい一冊だった。出自や、美術との出会い、師匠、受発注の絵画、名作と言われる作品について、そして彼が死を迎えたときのシーンに至るまで実にさらりと書いてある。もし彼の美術展があったら、会期前に書店フェアで売ってくれたらいいのに。

あれだけ科学に精通し、その観点での「真実」を知っていたはずの彼が宗教画をたくさん遺しているところがとても面白い。史実として描いたのか、おとぎ話的に描いたのか生きていれば聞いてみたいところ。