吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

Country roads, take me home.

 

Take Me Home Country Roads

Take Me Home Country Roads

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 休日の朝に天気が良くて、ボサ・ノヴァをかければもうそれだけで大変ご機嫌な気持ちで過ごすことができる。シャッフルで流していたら、懐かしい曲が小野リサのアレンジで流れてきた。

あれは小学生のとき、3人は仲良しだった。

授業でローマ字を習ったときに「自分の名前を書きましょう」と言われ私は自分の名前を英語名で「ELINA」と書き「ローマ字はLを使わずRで書くものだから」と、先生にとても大きなバツをつけられた。
そんな不愉快なことがあった日の帰り道、私は仲良しの2人が海外にオリジンを持つことを思い出して、2人の名前は英語でどう書くのか聞いた。その日は気付かなかったけれど、翌日二人から驚愕の事実。Yuriaだと思っていた友達は”Julia”が正しく、Yuだと思っていた友達は”Lora”という英語名を持っていた。
自分たちのオリジンに向き合い始めたあの頃から私たちは急激に変わった気がする、それまで帰り道大声で歌っていた『耳をすませば』の主題歌カントリーロードを日本語ではなく英語で歌おうとなって、Loraの家に行き、お母さんに英語の歌詞を教えてもらって、たくさん練習をした。Loraはその後、台湾留学をして日本語教師になり、Juliaはドイツに行ってピアニストになった。今はほとんど会えないけれど、あの二人と一緒に英語でカントリーロードを歌いながら帰るという幸福な時間がなかったらたぶんとっくに窓から飛び降りていたと思う。

陽気な小野リサの曲が自らのアンニュイガール時代を思い起こさせる土曜朝。