吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

Gayageum Night.


박경소(Kyungso Park) - 당신의 숨소리가 들리는 만큼의 거리(The Distance at which I can Hear You Breath)

お誘いを頂いて、四谷三丁目の駐日韓国文化院で開催された琴とカヤグムの共演ライブに行ってきました。

誘って下さったのは、カヤグム奏者のKyungso Parkさん。かつて私の父はソウルで仕事をしていて、そのときに知り合って今も仲良くしているのが彼女のお父さま、という家族ぐるみの関係。15年ぐらい前、初めて会った時におねえさんと呼んでねと言うから、愛を込めて언니と呼ぶ。

開催されたライブには、琴奏者の日本女性が5名着物で登場、カヤグム奏者の韓国女性が5名チマチョゴリで登場。それぞれの楽器や弾き方の違いをよく感じられるように構成されていた。琴は爪を付けて弾くから強く遠くまですとーんと音が通るような印象、一方、カヤグムは素手で弾くので音が丸く広がってふんわりと動く印象(琴よりアコースティックギターの印象に近い幅と響き)。どちらもとても素敵で、連弾というのか協奏も凄く良かったけど、私はやっぱりおねえさんの弾く"The Distance at which I can Hear You Breath"という曲が一番良かった。古典音楽とは違うリズムで刻まれる音の重なりが、切なさや優しさに溢れ、人と人の間にある柔らかな感情が押し寄せてくる感じがした。
ライブの後、楽屋で再会のハグを何度もして、次はソウルで再会しようね、となった。会いたい人がいる場所が世界中にたくさんあって、しあわせだなと思う。