『いちばん未来のアイデアブック』読了.
いちばん未来のアイデアブック フツーの高齢者のみなさんが考えました
- 作者: ルース・キャンベル/黒川由紀子,慶成会老年学研究所
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2016/04/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まさにこれを欲していたよ、というような素晴らしい開発をした後輩と大盛り上がりの打ち合わせをした際に互いの関心の裾野を共有し合い、後輩が教えてくれたのがこの一冊。
きっとどこかで見かけていたのに向き合いそびれていた物事に誰かから薦められることで出逢えることは、コミュニケーションの存在価値をぐっと上位にするものだ。
もうしばらく前から日本を飲み込む勢いの高齢化社会ってヤツにPOPな手法で遭遇させるこの本は、深刻さを薄らがせるいいヤツだ。深刻さというものは、人々にとって重要性は上げるが関心度を下げるときもたまにある。説明が難しいけれど、「ああこんな大切なこと、私なんかで対応できない、プロフェショナルな誰か頑張ってお願い偉い人!」的な思考になったりなんかしてしまってわが身をすっと引くアレ。高齢化社会や介護って、社会現象としてはもう確実だし、みんな家族のなかで可視化しているだろうし、明日は我が身なんだけれど、なんだか近寄らない。
そこに対してふわっとすっとブスっとくる一冊がこれだったんです。
読み終わって何の気の重さもなく、頭のなかの<へえボタン>だけたくさん押された記憶。
最近、短期記憶の能力が落ちた気がして一生懸命メモ取っている。80歳過ぎる頃にはどうなってしまうんだろう、きっとメモ取ることさえ忘れているだろうな。人生100年時代っていうけれど、それってどうゆうしあわせの定義が溢れる時代なのだろう。
既にこんなに足腰が痛いのに!