「枕草子以降、あれを超える作品はあるのか」海の向こうからやってきて7ヶ月ぶりに会った友人が真夜中にいきなりそう言う。そうゆうのは嫌いじゃない、大好物。受けて立とうぜよ。
「シェイクスピ..」と言いかけた私を見て彼女は「日本国内」とぴしゃり。彼女が「平安時代のね、」と言いだせば「ひらがな!ひらがな!」と合いの手を入れる程度に酔いながらも、枕草子きちんと読んでないなあと後悔する。やっと日本書紀や続日本紀を少しずつ再読し始めていたのに枕草子までリスト入り。とんでもない課題を与えてくれるね。現代語訳で読むことをけして許してくれなさそうな彼女は枕草子関連の文献を探すために帰国しているらしい。再び、自分の凡人さに気が遠くなる。
彼女の職業はアーティスト。
私の職業はプロデューサー。
いつか一緒に仕事がしたい。
伝えるつもりのないアートを好きになれないと言う話もした。技術だけが向上した上から目線の書や、わからない人は見なくていいですみたいな抽象的なコンテンポラリーダンスについての解し方。受け取り手の存在をどう捉えていくか。まあそうゆう世界もあるよね、否定はしない、でも好きにはなれない。アウトプットに明確な目的を求める私たちらしい一つの考え方。
普段はほとんど「生きてるか?」だけのメールのやり取りの私たち。今は、お互い精一杯生きていることがわかって、たまに会えればそれで良い。
そして今日、私は枕草子を買うだろう。
え、やはり原文で読めと?あにはからんや。
*Writing BGM
CAN'T STOP THE FEELING! (From DreamWorks Animation's "Trolls") (Official Video)
東京に桜が咲き始めて、やっぱりWAKUWAKUしてしまう。季節においていかれないように生きよう。