吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

『モビリティー進化論』読了.

モビリティー進化論

モビリティー進化論

 

ドラえもんが机の引き出しに潜って乗り込むアレも、ジャスミンが乗る絨毯もモビリティーだけど、"モビリティー"という言葉を「移動体」と説明するだけでは事足らぬ時代に生きとります。

さてさて、最近、モビリティというと、とかく自動運転の話題が多い。先日は日本郵政自動運転車による郵便物等輸送の実証実験について発表。自動運転やAIは人々の仕事を奪うという議論もあるけれど、ビジネスにおける輸送システムについては、特に安全面においてのメリットが多いと感じていて、どんどんロボティクス技術が投入されたらいいと思っている。国内のバス輸送も早く自動運転技術とヘルスケア技術を導入して、スキー客や夜間バスの事故が減るように祈っている(効率的だけど人間的ではないから、夜間バスはもうやめない?とも思っている)。

さて、こちらの著書について。
自動運転をフックに展開をしているものの素晴らしいのは、状態やデータが図やグラフによって一目瞭然に可視化されている量の多さ。各国毎の施策の目指すところであったりもそうだし、国内においても首都圏とそれ以外の交通課題の違いが可視化されていて非常にハラオチなのだ。交通課題のなかでも、個人的に関心の強い公共交通の考え方についてもこの地域間での違いというか、ここを丁寧に知りたかったわけで、改めて総論的に課題を掴むことができた。他にも物流ネットワーク、MaaSの世界的導入事例であったり(特に注目したのはDeutsche BahnのBe mobility コンソーシアムの事例)、自動運転に係る部品の話題であったり、決済等のビジネスモデルの話に至るまでぎゅんぎゅんくる。特に決済なんかは個人的にすごく気になるんだけど・・・。まあまず日本はクレジットカードなかなか使わない国民性だからねと話の頭で否定されて毎度凹む。

あと、色々出てくるデータの出典元が大変参考になった。圧倒的にメモ。

借りてきて読んだのだが、買おうと思うー。

*Writing BGM

Para Ti

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 聴いていたLIVE ver.が良かった。