『「闇学」入門』読了.
振り返れば、そう。古来より続く「あそび」には、その舞台として闇がある。馴染みのある例えとして、夜桜、お月見、蛍狩り、登山など。
みなさま、山中他界観という考え方はご存知でしょうか。民俗学者に怒られそうなくらい端的に説明すると「山の上は、あの世」という考え方。昔は、山伏が登山案内人を務めて一般人もナイトハイクを嗜んだそうで、山の上に行くのは、亡くなった人に会いに行くというよりも自身の修行の一環として「一度死んで生き返る」ためだったよう。山から降りるときに「エイエイオー」と、鬨(とき)といわれる声を上げることがあるらしいのだけど産声を意味しているとのこと。
これは面白いね、エイエイオー。
私も次の登山の折には、下山後に言ってみよう、エイエイオー。
これまで、登山をする際にご来光目的でない場合は花を愛でたい♡とか、お釜が見たい!とか目的がないと気持ちが向きにくかったのが一気に変わった、山中他界観。修行とか、生まれ変わるとか、やはり何かしら惹かれる部分がある。
とまあ、かなりほんの一部分を切りとって語ってしまったが、 "闇のをかし"を述べまくる大変面白い一冊なので、ぜひ。
今年は、
*Writing BGM
昨日は体調不良で目の前に星が飛んでいた。今日はだいぶ復帰し、音楽聴くのにも余裕が。何でもない日のキャロルねえさん、好きよ。