吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

MASHING UP.

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2日間連続開催という形で実施されたMASHING UPというConference Event@渋谷と原宿の間のTRUNK HOTEL に仕事の一環で参加をし、10セッション程聴いてきた。プロデュース業に生きる者としての備忘録ヲ。

仕事で"Conference"と付くものをプロデュースする仕事が多いので、このような場に参加者として行けるときズームアウト視点で会場を観察する自分に気付かされる。形式的なこと、内容的なこと、当日のこと、当日前後のこと。いろいろ感じ、思い、考える。この思考は年齢を重ねるにつれて変化もしている。数年前の自分ならばきっと、このようなイベントを競合案件として見て、良いところをナレッジにして活用し、同時に粗探しもしていたんじゃないだろうか。最近は、おそらく自分とは異なる各論的ゴール、ターゲット層を抱える人たちとも、その境界線を曖昧にして混ざり合って社会をより面白いものにしていきたいと思う。良い社会なんてないのだから、多面的な視点から面白くできたらいいよなあと。

さて、参加したことによって考えたことを3つだけつらつらと。
時間が経つと忘れてしまうし、備忘録代わりに書かせてもらいます。

1)会場やオペレーション
まず会場は、駅から離れていて、平日業務の合間に雨の降る中向かうには少ししんどかった。何人か登壇した友人は最寄りの駅からタクシーを使うなど、そうなっちゃうよなあと言う感じ。2日間で約40のセッションが開催されており、これを1階~3階のそれぞれ1会場を使用して運用。エレベーターは2台。会場自体の雰囲気はイベントのトンマナに合っていたし、新しくてきれいだった。
しかし、スタッフ側はオペレーションきつかったのではないかと感じた。また、参加チケットをQRコード管理しているのであれば、そのシステムを拡大活用し、どの参加者がどのセッションに参加したのかログが取れるようにしたら次回のプランニングに伝わるのではないかと感じた。アンケートなど当日、紙で配る感じとかすっごくわかるけど、そこ、やりきれたらやっぱりいいよね、と。

2)セッション

それぞれ30分~1時間くらいで設定されており、時間的に聴きやすかった。内容も圧倒的に"女性活躍推進"的なものから多様性領域に開いていて、当初の想定よりもテーマに多様性があった。扱われるテーマを複数の#タグなどで補完してくれるとよりどのセッションを聴くか選びやすい。参加したセッションの中で1番面白かったのは、82歳プログラマーの若宮正子さんのもの。モデレーターの山口有希子さんとの信頼関係も厚く2人のやりとりが心地よかった。他にもたくさん聴いたのにどうしてこれが1番面白いと感じたのかはきっと、①若宮さんの寛容度の高い思考に惹かれた(話の伝わり方が横から目線というか)、②若宮さんは私の知らない時代を語れる人という2点が大きいのかもしれないと思った。彼女は意図的に戦時中の話を多めに盛り込んで話した。少女のようにくしゃっと笑って、たまに椅子の上を弾みながら織りなされるセッション、良かった。

3)その他
このようなイベント、どうしても登壇者・参加者ともに女性だらけになる。しかし、社会はやはり男性と女性と、男性にも女性にもアイデンティティの境目をもとめない人たちでバランスを保って構成されている。社会に何かを訴えていくとき、重心が偏っているものをもうちょっとどうにかできないかと思った。キラキラして肩で風切って歩くような女性がずらりと並んでいるのってちょっと見疲れする時代になっている。プロデュース業に生きる者として、社会の空気や見つめるべき方向に敏感でいるようにしたい。ともすれば、がつがつ見えがちな自分さえ一度ぺしゃんこしたいとさえ思う。

セッション終了後のパーティで久しぶりの再会があり軽く叫んだ。たぶん、新しい人脈形成の場として設定されているけれど、再会すべき人間関係というものにテーマをあててビジネスシーンでパーティやっても面白いんじゃないだろうか。だって、世界は、"Six degrees of separation"だもの。

*Writing BGM

Wonderful Life

Wonderful Life

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Wonderfulと歌い続けるわりに切なさが溢れる一曲。