B&Oがやってきた.
それは昨年末のこと、我が家にB&Oがやってきた。かなりの大きさだったのでどれだけ日常生活に違和感が出るかと思ったけれど、モノトーンでスポットライトしかない我が家に来て、あっという間になじんだ。
毎日いい仕事をしてくれる。私がリビングのBGMをハンドリングしているうちはだいたいJAZZしか流さないのだけれど、我が家にいるJAZZ Drummerは逆にJAZZだけではなく多様なジャンルの音楽を試して流して、音に溶けている(ように見えるのはたぶんすぐ寝ているから)。B&Oも偉大だし、Apple Music、Spotify、TuneInも偉大だ。ありがとう、ハードとソフト。私達の生活を格段と豊かにしてくれている。
あー。これとウィスキーと本があれば、もう。しばらく豪雪で交通麻痺希望。
ちなみに私が一番最初にこれで聴いた数曲はこちら。
人生でどんなことがあっても聞き続けている、My 無条件降伏 Songs.
Say It.それは、喧嘩していてもこれを流されると悔しいかな。みるみる怒りが消えていく、ぐらいの精神安定剤的一曲。朝、満員電車で心荒むときも聴いている。
Cool Struttin'. 小さい頃からこのレコードのジャケットが好きすぎて、大人になったらこんな感じで女するんだ、と思っていたスリットスカートとハイヒールと街を闊歩することへの憧れ。現実は程遠いのだけど、憧れるのは自由。
これはアルバムごと永遠に聴き続けたい。あえて1曲選ぶならやっぱりjojoか、Simoneか。そしてこのジャケットがたまらないよなあ。網タイツと煙草への憧れ。父は住んでる国にほとんどいない人だったので、ほぼ母子家庭状態で、母と夜な夜なレコード引っ張り出しては2人で良く踊っていた、たのしかったなあ。どうゆう教育方針だよ、生き返って欲しい。私もそうやってこどもを育てよう。
高校時代、試験前日に迫らないと勉強しないので毎回一夜漬けで数学をやっていたのだけど関数やるのはキャロル・キングのアルバムが最高なのよね。 でも、このアルバムは泣かずに聞けないものになってしまった、母の葬儀でずっと流していた"You've Got a Friend". 母は父にけして言わなかったけれど、一度だけ私に「彼は私にとって最高の友達で、唯一気持ちをぶつけられる人だから」と話してくれた。だから絶対この曲だと思って。葬儀のときにずっとそばにいて背中をさすってくれた友達が「あの曲を聴いていて、私もあなたとそうゆう友達でずっといたいと思った」と言ってくれた。キャロル、ありがとう。泣くけど聴くよこれからも。
In My Life. 人生のテーマ曲。"Across the Universe"という映画が10年以上前にありまして渋谷の明治通り沿いの映画館に一緒に行くことになったのが結婚への序章だった気が。同世代でThe Beatlesを分かち合えるってそれまでなかなかなくて。もちろんみんな知っているし、アビーロードというサークルもそこら中にあったけど、違うのよね。そうゆうのとは違う。In My Lifeはこの映画には出てこないけれど、私の人生哲学には欠かせない。みんないろんなことを超えて、いろんな人に出会えて、今がある。それは認め合い、讃え合い、感謝し合い、向かい合っている相手の奥に見えない誰かにもありがとうと思えたほうがいい。
Across the universeの歌の始まりはそれぞれすごくハァァってなるのでビートルズ好きな人や、ミュージカル映画好きな人や、最近ラ・ラ・ランドはまった方には見て欲しい。特に、"I've Just Seen a Face"のV。
Across the Universe - I've Just Seen A Face - Jim Sturgess
歌わずには見れないから。