吸収と表現の毎日

人生の余白を文字と旅で埋めていきたい

『モネのあしあと』読了.

 

夏には横浜美術館でモネ展が予定されているしと思って、本年のマハ始めは、こちらの新書から。

印象派の誕生に向けたサロンの動きや、日本画に受けた構図の変化、オシュデ一家との長い共同生活からの二度目の結婚、そしてあの〈睡蓮〉の生まれるジベェルニーの庭にかけたモネの生活。わかりやすく1時間くらいで読めるので、モネや印象派の展覧会の予習におすすめ。
モネは、〈睡蓮〉の何作品かの変化について特に晩年に向かうにつれ色の変化が大きく面白いけれど、〈日の出〉や〈ルーアン大聖堂〉、一人目の妻カミーユを描いた作品も素敵。カミーユの亡き後に亡骸を描いた作品はモネの悲しみがにじみでていて、そうと知ってみるのとみないのとでは印象が全く異なる。
シリーズ数も多く著名な積み藁作品について、個人的にはあまりグッと来ないけどどんな背景であれを描き続けたのかこの本を読んで少し理解できました。